康子のページ-ほこりやゴミとの格闘について2

ほこりやゴミとの格闘について2

               玉井康子
大掃除ではたきをかけている女性のカット  職場復帰したものの、子どもを預けながらの仕事と家事の両立はかなりきびしかったです。特に一年二ヶ月違いで 二人目の子を出産後は、精神的にもきつく、丁度その時期夫も仕事というべきか、活動というべきか 帰りは夜中になる事も多く、特に夕飯時二人の子に同時に泣かれると、私も一緒に泣いていたような 気がします。そんな訳でとてもでないが、 私の家事能力では夕飯をコンスタントに作る事などできず、頻繁に出前を取っていました。 出前のお兄さんは家の中を見てあまりの汚さにさぞ驚いていたと思います。キッチンの流しの中は、 お茶碗の山また山、床は乾いた洗濯物をたためずにいたため 衣類が散乱して盛り上がっていました。結局たためず、そこから衣類をひきぬいていくため、クシャクシャ になったものを着ていく事になります。アイロンなんぞはかけたためしがありません。(いばって言えることではないのですが・・・。)
 世の男性だったら きっと切れて夫婦げんかになるかもしれないませんが、夫はたぶん私が家事のセンスゼロという事を知って いた事と、あまり期待はしてなくあきらめの境地だったという事があるでしょう。 それでもたまに思い余るものがあると、「普通の男(健常者)だったら怒っているよ。俺は案外我慢強いからね。」 とブツブツもんくを言っていました。夫婦喧嘩になると、「健常者の男だったら、会社にしばられ 帰りももっと遅いから奥さんもたいへんだよ。」 とか言いながら、私(健常者)と夫(障害者)の見えない、緊張関係をリングの上でフットワークしながら、うまくかわ していたようです。

   

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