康子のページ-ほこりやゴミとの格闘について3

ほこりやゴミとの格闘について3

                玉井康子
格闘のカット  そのリングの上での夫との戦いは結婚17年目の(よく今日までもったものです・・・。きっと、お互いの忍耐のたまものね。) 今でも静かに、しめやかに、時にメラメラと続いています。弱音を吐くわけではないのですが、障害者の妻って意外と孤独なものです。 「あなたは当事者(障害者)ではないので、どうころんでも当事者の立場にはなれないだろう。」と言われ、ひどい時は、「健常者の権力をふりかざして偉そうにしている。」とも言われたかな。 かといって自分は一般的なつもりなのですが、なかなか一般の方には普通には見ていただけない部分もあり、あっちの世界にも行けず、こっちの世界にも行けず、何だか成仏できない 浮幽霊のような存在なのかなとも思う時もあります。乙武さんに、健常者も障害者もなくお互いバリヤフリーな存在なんだから、意識しすぎと叱られそうですが、 デモネ、けっこう精神的にはつらい部分もあるんですよ。もちろん、私自身も一般の方のハードルにはなかなか背が届かないので、いくつもプライドを捨てたので、 逆に楽になった面もあるけど。高度経済成長期の一貫した保守的な教育を受けてきた私には、今まで培ってきたいくつかのプライドを捨て、価値観の軌道修正を図るという事はかなりキツイ作業でした。当時私はまだ若かったから良かったのかも。無知だし。こわいもの知らずで 救われたところもずいぶんあったと思います。年齢差も手伝い夫の頭脳パンチに対して私のパンチはただ前に出て打つだけのストレートの単純なパンチなので、かなわない面もたくさんありましたが、 それでも打たないと呼吸が苦しくなるので、今もたまに打ちに行きます。しかし結婚したての頃から見れば試合数はぐんと減りました。 まあ現在は試合はしなくてもお互いいつでも打てるように、シャドウしている感じでしょうか。
  おっと、話しが横道にそれてしまいました。そもそもこの話しは、ハウスダストとの闘いで夫との格闘の話しではなかったので話を元にもどしましょう。

   

-つづく-
前ページに戻る