康子のページ-ほこりやゴミとの格闘について1

ほこりやゴミとの格闘について1

               玉井康子
秋の紅葉の中でモミジを持っている女性のカット  掃除。人生で私がとても苦手とする事のひとつです。 私の祖父や祖母がとても、きれい好きで、小さな頃から、掃除に対してのみならず、 障子やふすまの開け閉めに至るまで、「草1本生やしたらいけない。」とか「ノロマの三寸」 とよく言われました。何でもノロマは3寸戸を開けっ放しという意味だそうで、 私も例外ではありませんでした。その反動からでしょうか、掃除はイヤ家事全般はと言うべきか全く 不得意なのです。
 まあ、ついこの間までは掃除なんてできなくても、人生そうそう損するもんでもないさ とタカをくくっていました。しかし、人生そんなに甘いものではないと最近思い知らされました。やっぱり片付いた家の方がリラックス できるますし、時間も効率化でき空いた時間を有効に使う事もできます。山中恒作の「赤毛のポチ」ではないですが人生お金がないと、 時間も作る事が出来ないので掃除もできず、ハウスダストに囲まれがんじがらめで生活を強いられ(「ほらまた人のせいにして!お母さんがルーズ だからだよ!」という子どもたちや夫の声が聞こえてきそうですが・・・。)そこからはなかなか脱却できないものです。 まあ、私の場合ぐうたらな性格も強く災いして、家族にはずいぶんと迷惑をかけています。 たまには、私だって金はなくとも工夫してきれいな部屋に住んでみたと思います。洗濯物の土石流から開放されたい。 噴火直前の富士山みたいに盛り上がった流しのお茶碗とはバイバイし、ピカピカのシステムキッチンでお湯を沸かし、 コーヒーなんぞ、(いや日本茶でもイイゾ)飲んでみたいとも願ったりします。
 切れ目のないネバーエンドの家事。 掃除が趣味なら良いですが、一人目の子を出産した時、夫から言われました。「あんたが家にいても 朝から晩まで家事に追われ、子どもの面倒なんて見る暇などないだろうから、まして公園に連れて行ってやる暇もないだろうし、 あまり家にいても、意味がないから、職場復帰して早いとこ保育園に入れてやれ。」と。まあ、私も若かったですし、かわいい子どもと 日中一緒にいてやりたいという、母性もあったのですが、夫に「早くから大勢の中で育てるべきだ。母親が一番だなんて 幻想は捨てナ!ペンギンだって集団保育だぞ」と訳のわからない冷たい事を言われ、 私としては不可解であったが、生活上、共稼ぎをせざるおえないという状況も手伝い、3ケ月で 職場復帰しました。そして相も変わらず、ほこりとゴミ生活から脱却できずにいました。
    

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