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おじさんの手術説明書

'2005 10月26日に主治医の近藤先生から頂いた手術説明書です。

頸椎の下の方の部位なので、胸骨をくり抜かないと、ドクターの手が入らないとの事でした。 胸骨をくり抜いてのオペは、難病の方等の事例はあるそうですが、脳性まひ者としては、横浜南共済病院では初めての事例だそうです。

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手術説明書

平成17年10月26日
  玉井  明  様の手術について、次のとおり説明致します。
実施する手術の名称
  頸椎前方後方固定術(C6/7,C7/T1)  
1.  病状の説明(診断名、重傷度等)
アテトーゼ型脳性まひ頚髄症により頚椎椎間板が変性し不安定となり、上肢・筋力低下、しびれ などの上肢神経根麻痺が出現しております。前回の手術は四肢痙性まひに対する手術と抜釘術でした。
2.  上記手術の必要性、内容、方法の説明
脊髄・神経が障害されると回復しない障害が残る可能性があります。また、頚椎が不安定な状態では頚部の痛みが続き、不良な 配列となると慢性の痛みに移行することもあります。頸椎後方から棘突起を縛って固定し、骨盤後方から骨を移植します。 さらに前方から椎間板を切除し、腸骨から骨を移植し、プレートを用いて固定します。
3.  上記手術に伴い期待される効果と限界
頚椎を安定化させ、脊髄・神経への障害を予防します。しびれや頚部痛、筋力低下、筋萎縮が残ることがあります。 骨癒合が完成しなかったり、隣接椎間に不安定が生じたりするために、将来再手術が必要になることもあります。
4.  上記手術に伴う危険性、副作用、合併症等の説明
全身麻酔にて行いますが、麻酔に伴う危険性は少ないながらも存在します。
術後の呼吸状態を観察するため、ICU(集中治療室)にて経過を観察します。合併症が生じることもあり、 その場合は治療が長引く事もあります。
自己血がありますが、必要に応じて他家血を輸血する事もあります。
術後リハビリが大切です。
平成17年10月26日

横浜南共済病院  整形外科  近藤総一


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